2021年7月にメルカリが「メルカリshops」というECプラットフォームをリリースすると発表しました。

そもそもECプラットフォームってなに?と思う方は以下のECプラットフォームについても紹介しているので、もし興味があればチェックしてみてください!

これにより今後メルカリ内で自分自身のお店を出すことができるようになり、今注目が集まっています。

そんな中で「メルカリshopsとメルカリの違いってなに?」「メルカリshopsってなにができる?」などと疑問に思う方が多いのではないでしょうか?

そこで今回、メルカリshopsとメルカリの違いや特徴やメリットなどについて紹介していきます。

メルカリshopsとは?

メルカリshopsは「かんたんで、売れる」をコンセプトにしたネットショップ作成サービスになります。

メルカリでも出品は可能なハンドメイド作品やオリジナルグッズ、農家直送の野菜・果物などさまざまな商品を販売できるECプラットフォームになっています。

また、メルカリでの購入と同様にポイント・メルペイ残高やメルペイスマート払い・クレジットカードなどを利用して、メルカリShopsに出店しているショップから商品を購入することができます。

メルカリshopsの特徴やここでしかできないこと!

メルカリshopsの特徴は以下の通りです。

パワーアップ版メルカリ便…送り状の一括手続き、大口個数対応

クール便対応開始…生鮮食品が送りやすく

フォロワーコミュニケーション機能…フォロワーへのメッセージ配信、クーポン発行など

出品可能カテゴリーの拡充…許認可証が必要なものもメルカリShops内で順次対応

お店のWEBページ作成…メルカリアプリとは別に、簡単にお店のWEBページを作成可能

PC(パソコン)版で出品管理…パソコンからまとめて配送先情報のDLや一括商品登録可能

・クール便にも対応etc

次にメリットについて紹介します。

集客に強い

メルカリショップスは月間利用者数2000万人以上の「メルカリ」アプリ内にネットショップを持つことができます。

さらに、フリマと同様にAIによるマッチングを導入するため、必要な人に最適な商品を届けることができます。

BASEやSTORESに代表されるASP型ネットショップは完全に独立したお店となるので、自分で集客をしなければ売り上げにつなげる必要があります。

そのため、集客のノウハウがない人は「ネットショップを立ち上げても、まったく売れない」という状況になる方が多いです。

その反面、モール型ネットショップであるメルカリショップスは集客に優れています。

なので、ショップに訪問するお客様が多く、売れる可能性が高くなるかもしれません!

古物商があれば中古品も出品できる!

物を販売していくうえで古物商が必要になる場合があります。

あった方がいいのか?といえばあった方がいいです!

なぜなら転売目的で中古品を仕入れる時点で古物商免許は必要になるからです。

まだ開発中ですが、メルカリshopsに中古品を出品する際はもしかすると古物商の画像を提出しなければいけなくなる可能性が大です!

ということは中古を販売するのも古物商があれば問題なく販売できることができます!

値下げ交渉に応じる必要がなくなる

メルカリはフリマアプリなので値下げ交渉があり、人によっては煩わしいものでした。

ネットショップであるメルカリshopsには、こういった値下げ交渉がなく出品時の金額で販売することができます。

在庫管理が可能

メルカリは「不用品を売る」をコンセプトにしているので、「在庫」という概念がありません。

そのため、在庫数やサイズ・カラー展開といった設定がありませんでした。

在庫数やサイズ・カラー展開のある商品を売るには、1点ずつ出品する手間がかかっていました。

メルカリショップスでは「価格・在庫数・サイズ・色」を設定して在庫を一括管理しながら販売することができます。

デメリット

デメリットも少なからずあります。

それは「手数料が高い」「販売利益が5,001円を超えないと振込申請ができない」「【匿名配送】は使えない」「Shops運営者情報はユーザーに開示される場合がある」「評価が任意・購入者への評価ができない」といった点です。

手数料が高い

メルカリshopsの手数料は10%とメルカリと同じでそこまで違和感はない方が多いかもしれませんが、実はECサイトの中でも結構高めになっています。

他のECサイトと比べた表が以下の通りです。

サービス名初期費用月額利用料販売・決済手数料
メルカリショップス無料無料10%
カラーミーショップ無料無料6.6%+30円
BASE無料無料3.6%+40円+3%
STORES無料無料5%

このように他のECサイトに比べると手数料は高いのがわかります。

販売利益が5,001円を超えないと振込申請ができない

メルカリshopsでは販売利益(商品販売価格から販売手数料を除いた金額)が5,001円以上の場合に振込ができるようになります。

振込は任意のタイミングではなく、販売利益が5,001円を超えると、翌月10日(金融機関休業日の場合はその前日)に登録口座へ支払われます。

メルカリでは振込最低金額といった基準ががなく、好きなタイミングで振込申請ができました。

なお、メルカリでは振込期限があり売上金の獲得から180日経つと失効してしまいました。

しかしメルカリshopsでは売上金に有効期限がありません!

【匿名配送】は使えるが、場合によっては無意味

らくらくメルカリ便で最大の魅力でもある「匿名発送」を利用することもできます!

しかし、次に紹介する内容にもなりますが、ユーザーからShops運営者情報の開示請求があると開示する必要があるので、結局はわかってしまいます。

なので、開示請求された場合のみ匿名の意味がなくなるので、少々気になるところです。

でもよく考えてみれば、事業者としてネットショップを運営するということなので、普通のフリマとは違い法律的な観点から言っても販売者は明記しなければなりません。

なので、これは仕方がないかと思います。

Shops運営者情報はユーザーに開示される場合がある

Shopsを運営する場合、メルカリユーザーからShops運営者情報の開示請求が行われた場合、請求したユーザーに運営者の氏名や住所、電話番号が開示される仕組みとなっています。

ネット上で何かしらの商品を販売する場合「販売者・運営責任者・所在地」などをショップ内のどこかに明記しなければなりません。

これは「特定商取引法」という法律から言って、これも仕方がないことだと思います。

どうしても個人情報の掲示が嫌な方は以下のように設定することで開示の際に個人情報は非公開にすることができます。

1.開設申し込み後、ショップ管理画面を開く
※メルカリアプリ「ショップ」タブ上部のバナーからアクセスできます

2.「ショップ情報の編集」を開く

3.「運営者情報の公開/非公開」項目で「非公開」を選択する

評価が任意になる/購入者に評価はできない

メルカリだと相互に評価をしないと取引が終了できずに、売上が反映されない仕組みになっています。

しかし、メルカリshopsは評価が任意になり、購入後も評価しなくてもすみました。

一見良いように見えますが、実際はショップがいくら販売実績があれども評価がないと新たな顧客を増やすのになかなか繋がりません。

面倒ですが、購入者はショップのモチベーションのためにも評価をできる限りしましょう!

また、販売者は購入者に対しての評価がないので、いくら悪徳な購入者でも評価はできないのはデメリットだとしか言えません。

できるとしても「運営に問い合わせる」または「ブロックする」しかできないのが現状です。

メルカリshopsとメルカリの違いとは?

主な違いは「個人のアカウントと使い分けができる」「値下げ交渉がない」「まとめて出品・在庫管理ができる」といった点です。

まず1つ目の違いは「個人のアカウントと使い分けができる」です。

現在利用中の個人アカウントとは別にメルカリShops用のアカウントが持つことができるとようになっています。

ということは、今のメルカリアカウントとは全く違う商品を販売したりするということも可能だということです!

例えば、古着を売っているアカウントで、全くアパレルに関係のない家電などの雑貨を出品することはアカウント的にも見栄えが良くありません!

そういった全く違うジャンルの商品を扱いたいという方にもかなりShopsはよさそうです!

次に「値下げ交渉がない」です。

これはメリットでも紹介しましたが、値下げ交渉なしで販売できるのは、出品者側にとってかなりメリットがあるのではないでしょうか。

最後に「まとめて出品・在庫管理ができる」です。

今までメルカリで出品するには、一つの商品に対して出品ページは一つしか作成することができず、例えば同じものが複数ある場合でも一つ一つ商品ページを作成していかないといけない状況でした。

それが今回Shopsの場合だと商品が複数ある場合、まとめて出品ができ、それぞれ在庫数が設定できるようです。

同じものを複数仕入れていたり、カラー展開・サイズ展開がある商品にはかなり有利ですね!

中国輸入セラーにとってはかなり朗報だと思います!

まとめ

今回、メルカリshopsとメルカリの違い、メルカリshopsのメリット・デメリットなどについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

メルカリshopsはまだ開発途中なので、これからどんどん注目されるECサイトになるかと思います。

これからどんなECサイトになるか皆さんも注目してみてください!

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